洗剤を使わず、微生物に汚れを分解してもらうという発想で、2つの方法をご提案しています。
シルクは私たちの肌とたいへん近い組成を持つ、たんぱく質繊維です。
他の繊維の追随を許さない独特の光沢と保温力、吸湿性、放湿性は、“天然のエアコン繊維”と呼ばれています。
また、極細の繊維なので弱いと思われがちですが、引っ張りに対する強度は強く、羊毛や綿よりも強靭と言われています。
化粧品や医薬品など、美容と健康にも使用されるシルクを下着や衣服に用いることは心身の健やかな成長を促します。
シルクの弱点は、アルカリと摩擦です。
・シルクは水に弱い
・シルクは汗に弱い
・シルクは従来の洗濯洗剤を使うと退色する
・シルクは日光に弱い
これらはすべて、アルカリに弱い、と言いかえることができます。アルカリ刺激で毛羽立ち(フィブリル)や、退色、変色が出てしまいます。
つまり私たちの肌と同じということで、
水仕事で手が荒れる、汗をかいて湿疹ができる、食器洗剤や洗濯洗剤で手が荒れる、紫外線を浴びて日焼けする、肌にシミができる、などと同じです。
また摩擦に弱い点ですが、シルクは1本1本はとても強いのです。けれど摩擦には弱く、毛羽立ちや目寄れ(織糸がずれること)を起こしてしまうため、
綿や麻、合成繊維などのお手入れとは違う方法をとるほうが、長く薔薇シルクを楽しめます。
では、どうやってお洗濯、お手入れをすればよいのでしょう。
石鹸や洗剤は、汚れをアルカリで落とします。
ところがシルクはアルカリに弱い。加えて、せっかく最高の薔薇成分をシルクに固着させた、最上の布なのに、洗濯によって界面活性剤が付着した布を肌にあてるのは避けたいもの。
ならば、汚れを有機微生物に生分解してもらって、あとはなるべく摩擦を起こさず振り洗いできれいにしていきましょう、というのがラウラミーカの発想です。
お勧めの方法は2種類あります。
①万能酵母液を自作する。(手間はかかるけれどほとんどコストがかからず、環境にも体にもとても良い洗濯方法です)
②洗浄力の強いミネラル水を使う。(コストはかかりますが、手作りの手間が無く、お手入れが楽で、もちろん環境にも体にもとても良い洗濯方法です)
作り慣れてしまえばとても経済的で、本当に多用途な万能の玄米酵母液。
腸の中で善玉菌として働いてくれるこの微生物を使ったお洗濯が、パワフルで素晴らしいです。なにより長いスパンを考えるとコストがかからない(私の拙い計算によれば、1Lあたり47円)というのはとても嬉しいこと。
これでシルクの下着を洗濯すると、一般のシルク対応中性洗剤と比べて格段に色落ちが少ないです。
また、汚れの分解力がとても強く、例えば赤ちゃんの布おむつの汚れなども、この液に漬け込んでおくと、あとはシャワーで洗い流し、軽くこすり洗いをするだけで真っ白になってしまいます。
無農薬の玄米と軟水、黒糖と良い塩だけで作ることができます。
洗濯だけならばご家庭にある材料でも作れると思いますが、
飲用にも料理にも、お風呂にも使える本当に多用途な液なので、主催者の方お勧めの材料(2020年現在作り方web講習会されています)を使われても良いかもしれません。
お勧めの材料でレシピ通りに作ると、もう本当にお風呂もお料理も最高な事になります。とにかくお風呂が。。。。名湯と言われる温泉につかったときのような感覚になるので、味わっていただきたいです!
玄米酵母菌は、あまりにも分子が小さく顕微鏡が開発されるまで、そのパワーの解明をするのは難しいのだそうですが、美味しい、気持ちが良い、という事実が全てだと思っています。よろしかったら作ってみてくださいね。
マザータッチという、石鹸でもない洗剤でもない、こちらも有機微生物を用いた洗浄液もお勧めです。
ミネラル水、天然ハーブエキス、発酵物質、大豆レシチン、海藻エキス等を用いて作られています。ヒバの香りも良く、なによりも化学物質皆無であることは、肌着を洗濯するときのなによりの喜びです。
全く色落ちがなく、洗い上がりもよく、
シルクの品質向上に使用されているのもうなづけます。
ただ、大容量サイズを買ってしまうと、日々のお洗濯程度にしか使わないためなかなか減らず、そのうち発酵が進んでしまったような酸っぱい匂いになってしまうんですよね。。なので上記の1Lのものが良いのではないかと思います。
1:下着に洗浄液を塗布してしばらく置く(汚れの度合いによりますが、軽いものなら数分で大丈夫です)。
2:なるべくこすらず、シャワーのお湯のみで流し洗い、もしくは桶の中で振り洗いをします。
3:タオルで下着をはさんで、軽くたたくようにして水分を取る
4:光の当たらない場所で室内干し、もしくは陰干しをしてください。
薔薇シルクは、下着として最高の布です。どうぞ長くお使いいただくためにも、有用微生物を味方につけて、ご自身の肌を労わるように、優しく愛情込めて洗ってあげてください。