このGWは、前に見た映画を何本か見返しました。
もう5年も前になるドキュメンタリー
『ザ・トゥルー・コスト』
ファッション業界、というか
ファストファッションの裏側、
もっと言えばグローバリストの
メンタルに迫った作品だと思うのですが、
うーーーーーん。。。。
バングラデシュの衣服労働環境、
酷いんですよね 。。。
調べた限りでは、2020年の今も、
大規模化している生産ラインには
改善が見られるものの、
そこを支える何千もの下請けは、
あまり状況が変わっていないそうです。
1日の収入3ドル以下って。。
月1万円もないですね。。
バングラデシュでは
10円で食べ物が買えるのかな。。
と思って調べちゃいましたけれど、
そんなわけがありませんでした?
海外赴任されていらした方の2018年の情報
ですけれど、
──────────
お米(日本米)・・・2kg 430タカ(559円)
牛乳・・・1リットル 48タカ(62.4円)
ヨーグルト・・・500g 75タカ(97.5円)
パン・・・1.5斤くらいのサイズ 120タカ(156円)
卵・・・1ダーズ 140タカ(182円)
トマト・・・1kg 55タカ(71.5円)
タマネギ(現地産)・・・1kg 35タカ(45.5円)
キャベツ・・・1玉 30タカ(39円)
ほうれん草・・・1束 30タカ(39円)
カボチャ(縦長)・・・1kg 40タカ(52円)
ニンニク・・・1kg110タカ(143円)
丸鶏・・・1羽 285タカ(370円)
牛挽肉・・・1kg 715タカ(930円)
水・・・1.5リットル12ダース 300タカ(390円)
──────────
もちろん日本の物価と比べると、安価ですよね。
特に農業国だけあって野菜は安い!
トマト1キロ71円!
私トマト大好きなんです。
お肉も安い。丸鶏370円!
すごいーーー。
とはいえ、日給3ドルと考えても、月90ドル。
1万円前後でしょう。
相当厳しいよなあと思います。
衣の仕事に携わるようになって、様々な専門分野の方と関わらせていただくようになってから、ファストファッションの世界の価格には、はてなマークしかつきませんでした。
この上代設定だったら、縫製代は限りなくゼロに近くなくては成り立たないよな。。。そして布代もおよそ消費しきれない量を量産することで単価を安くしているのだろうな、、と。
そして、ショッピングセンターやモールに大量に陳列されている衣服の洪水を目にするたび、このうちの何枚が、誰にも着られることなく廃棄されていくのだろうと思っていました。
少し前のデータになりますが、
29億点超の供給に、
消費は13億5200万点ほどで、
売れ残りは約15億5000万点
この売れ残りが廃棄処分になるとのこと。
うーーーん。。。。アパレル業界で働いてきたわけではない、ごくごく一般的な意識を持つ私からすると、やはり異様な状態だと思います。
2020年5月。
今私たちは、
アフターコロナと言われる局面に
だんだんと差し掛かっている、
そんな瞬間を生きています。
その目線で改めて見てみると、
この生産システムは、ちょっと、、
うーん、やはり狂気、、、
狂気なのだな。。。
私の全くの主観ですけれど、
そう感じます。
この狂気を過去の遺物とするために、
本気でここから急速に脱却していく必要があるし、
実際そのように世界は動いているのでは、と感じます。
そしてそのうねりの中で、
今日というこの日、
私は日々の暮らしという
小さな糸紡ぎの中でなにができるのか、
とそんなことを考えさせられますねぇ。。。
なんてブログではそんなこと書いているけれど、今日したことといえば、朝起きて身支度して、ゴミ出して洗濯機回して、水を撒きに畑に行って、帰ってきたら娘のおもちゃ片付けて、お茶沸かして朝ごはん作って、インスタ用のテキスト書いて、昨日の夕飯の残りを朝ごはんにして、やっぱりグルテンフリーは体が軽くなるかも。。なんてぼんやり考えながらお皿洗って、とかしているうちに家族が続々と起きてきて、なんて本当にいつもの、あまりにも変わらぬいつもの暮らしをしているだけなのですけれどね。
その暮らしの細部に、命との共生という観点から見直しを図って、光のメスを入れることはできるんですよね。
私たちは加速度を増して転がり続ける、グローバリゼーションという歯車に絡みとられて、止めようにも止められなかった。
そして、その歯車が今減速してやっと、本来の呼吸というものを取り戻そうとしているのだろうと、なんだか映画を観ながらしみじみしてしまいました。
昨日の満月は澄み渡った空気の中、
とても美しかったですね!
私の住む町は、風が心地よく、
暖かい陽が差し込んでいます。
自然と命との共生、
し続けていきたいなと思います。
監督のメッセージもポジティブで、とても良かったので、よかったらごらんください?